『夢のダンス』活動のスタートは・・・

わたし草村礼子は、周防正行監督の映画『Shall we ダンス?』にダンス教師・たま子先生役で参加して、音楽に合わせて体を動かす楽しさを知り、社交ダンスを生涯スポーツと決め、楽しく踊っているうちに身体全体の筋肉が、鍛えられたのを実感しました。
社交ダンスで鍛えられ、活力を取り戻したのは筋肉だけでなく、心も活力を得ました。この体験を活かして、大好きな社交ダンスで社会貢献ができる事に気付き、『ダンスボランティア・夢のダンス』を、2003年に創案・活動を開始。

101歳の挑戦鎌倉の施設では『座って揺れるだけでなく、立ち上がって揺れたい』と、男性愛好家にフォローされて 車椅子から立ちあがって ダンスを楽しまれた方がいます。モチロン 踊ったのではありません。男性愛好家に両手を支えられてダンス音楽に乗って 揺れただけ。でもこの百一歳のFさんは、これをキッカケとして 立ち上がる楽しさを思い出されて、その後、歩き始められたとの嬉しい報告を受けて再訪問(2005.6.16)の写真です。


『夢のダンス』活動の理念は・・・

活動は、病気や加齢のために心身が弱り、車椅子生活をしている人の身体と、心を【ダンスの楽しさを利用して活性化】して頂くのがネライです。
車椅子をクルクル回すのではなく、ボランティアが優しく手を取り、見詰めあって、夢のダンス仕様のダンス音楽に合わせて 歌いながら ゆったりと揺れる。
=ダンスボランティアの正確な体重移動によって、社交ダンスの楽しいスイング感が伝わります。異性と組む社交ダンスならではのトキメキ感も加わって、身体だけでなく、こころも活性化します。

老健施設なども含む日本のお年寄りの施設などで行われている運動は、ラジオ体操やビーチボールの手渡し等が中心で、心弾むものが少ないのが現状です。また中途障害で、車椅子に座った方は ガックッリと気落ちして、生きる活力と残された可能性まで放棄しがちですが、その活力を呼び戻すことが可能です。


『夢のダンス』の活動は・・・

社交ダンスで施設訪問を続けておられる方に、取り入れてもらいたい活動です。
これまで以上に喜ばれる活動になり、ボランティアが楽しくなります。
【ダンスが 好きで 好きで たまらない方々】の参加をお待ちしています。
【社交ダンスを知らない方】も参加できるように、開始前に講習をします。


ダンスボランティア『夢のダンス』その活動方法

各地の施設を、ダンス愛好者が『夢のダンス仕様のCD音楽』を持参訪問して、高齢者・障害者と手をとりあい、音楽を聴きながら軽く揺れ、ダンスの楽しさを共有する。(一緒に歌う事も含む)
また将来的にはその近所に住むダンス愛好者の社会貢献として、定期的な活動とすることが望ましい。

<会場の作り方>
会場は全体がダンスを共有して楽しむ大きな輪になる感覚で、設定されるのが望ましい。事故の起こらないように配慮し、設定する。
※但し、立てる人が踊るスペースと、座ったままの人たちの場所は、一体感を失わないように心を配る。

<絶対に守るべきルールは、ふたつ>
◎怪我を起こさないホールドをする。
◎障害者だから、お年寄りだからと,幼児に話しかけるような声や、話しかたをしない。(参加するボランティアと司会者は、お相手する高齢者・障害者に対して、人間としての敬意を持ち、明るい声で分かりやすい話し方を目指す。)

<実践方法>

1.夢のダンスパーティ開始前に、ミーティングをして、当日のリーダー紹介・初参加ボランティアへの『夢のダンス』の目標と活動のネライを説明。
2.パーティ開始前に、参加者とボランティア全員で深呼吸とウオームアップ。
3.揺れる前に、楽しく(ニックネームなどで)自己紹介をする。
4.司会者は、参加者の様子を見ながら1時間を目処に下記の内容を進行する。
(参加者が疲れないように様子を見て、途中でボランティアのデモダンス・フォーメーションダンスを加える。)
1)社交ダンスは、男性と女性が手を取りあい、心をひとつにして音楽を聞くことからはじまります。
2)手を取りあうために、男性と女性が向き合って組みになってください。
3)向き合いましたか。心を合わせるためにご挨拶をします。ニックネームや名前だけでO・Kですから名乗りあいましょう。
4)社交ダンスは、王子様とお姫様の気分になって、相手を大切にするのが大事です。紳士とレディのたしなみですから挨拶は欠かせません。
5)ちゃんとお相手の目を見て挨拶が出来ましたか。
6)いよいよ、男性と女性が手を取りあいます。
7)まず、立っている人がリーダーになります。ふたり共座っている組の人は、男性がリーダーです。
8)リーダーは掌を上に向けて、両手を優しく差し出してください。お相手はその手の上に両手をのせてください。そうです、王子様とお姫様の気分でどうぞ。
9)音楽スタートしてください。
10)恥ずかしいかもしれませんが、手をつないでいるお相手の目をみてください。王子様とお姫様ですから、お互いに見詰め合って音楽を聴きますよ。
11)誰でも知っている懐かしい歌ですから、唄いましょう。歌いながら踊ると楽しさ倍増です。楽しい時は身も心も活性化します。活性化すると血の巡りが良くなって、痛みも軽くなってゆきますよ
12)さあ、リーダーさんは両手をゆったりと優しく、右に左にと軽く揺らしてみてください。歌えない人も唄っている気分でどうぞ。
13)ムリをしないで音楽に合わせて・唄いながら、ゆったりと軽く右に左に揺れてください。(ゆったりと声を掛けながら頃合をみて次に進む)
14)さあ、リーダーの交代です。手を上に乗せていた人が、今度は掌を上に向けて優しく差し出します。
15)お相手のパートナーさんは、その手の上にそっと手を置いてください。
16)新しいりーだーさん、今度はあなたがリードして、ゆったりと軽く右に左に揺れてください。音楽を聴いて、唄いながら楽しく優しく揺れましょう。(障害のある人のリードを感じて下さい=揺れ幅はちいさくでも、高齢者・障害者本人が自分の意志で揺れることがネライであり、大事な点です)
17)大きく揺れなくても大丈夫です。社交ダンスは男性と女性が心をひとつに合わせるのが大切ですよ。リーダーさんの揺れかたに合わせることが大切です。
18)以上のような感じで、曲の途中で数回のリーダー交代を促す。
19)一曲終了したら、パートナーチェンジをする。

司会者は適宜声をかけ、参加者にエールを贈り、高齢者・障害者が意欲を持って動けるように励ましてください。ダンスは我がままも出ますが、ユーモアのある言葉でサポートしてくださると、たった一曲で表情が明るい笑顔に変ります。 ダンス好きの元気な人たちが、それぞれの地域で月に1回ずつでも訪問を続けてくだされば、日本中に活気のあるお年よりが増え福祉予算の軽減も可能に!

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